2006年の「ジェットストリーム」の登場から、油性ボールペンのインクは低粘度じゃないと売れないんじゃないかというくらいになりました(ちょっと大袈裟)。 そんな低粘度油性インクで有名なところは三菱鉛筆の「ジェットストリーム」、パイロットの「アクロインキ」かと思います。 それらを含めて、国内メーカーで低粘度油性インクって下記のものがあります (実際はもっとあるかも)。
- ジェットストリーム (三菱鉛筆)
- アクロインキ (パイロット)
- ビクーニャインキ (ぺんてる)
- エマルジョンインク (ゼブラ)
- サラボインク (プラチナ万年筆)
- [固有名なし] 超・低粘度油性インク (トンボ鉛筆)
- [固有名なし] STALOGY 低粘度油性インク (ニトムズ)
今回は、上記のうち、僕がよく使うジェットストリーム、アクロインキ、ビクーニャインキの 3 つについて、思う事を書いていきたいと思います。
基本的なインクのスペック
名称 | ジェット ストリーム |
アクロインキ | ビクーニャ インキ |
---|---|---|---|
メーカ | 三菱鉛筆 | パイロット | ぺんてる |
発売年 | 2006 | 2008 | 2010 |
色材 | 染料+顔料 | 染料 | 染料+顔料 |
色展開 | 黒・赤・青・緑 パープル ライトブルー ライムグリーン オレンジ ベビーピンク |
黒・赤・青・緑 | 黒・赤・青 |
ボール径 | 0.28・0.38 0.5・0.7・1.0 |
0.3・0.5 0.7・1.0 |
0.5・0.7 |
リフィル 形状 |
G2・D K(ゲル) 独自 |
D 独自 |
G2*1・D 独自 |
*1 : XBXS*J-A はペン先が約2.3mmで、G2の2.54mmと比べて細いが、それ以外はG2とほぼ同じサイズ
書き比べ
とりあえず、書いてみたり、水にぬらしてみたりしました。
- 書き味 : ジェットストリームは摩擦が全然ない。アクロインキがほどよい摩擦。ビクーニャインキは滑らか。
- ボテ・ダマ : ダマのできやすさの順番に、ビクーニャインキ>ジェットストリーム>アクロインキ。
- 色 : 光を当てて、斜めから光を当てた感じでは、ビクーニャインキが一番黒いかな。次点でアクロインキ。ジェットストリームは少し茶色。
- 耐水性 : 今回水に濡らした感じだと、ビクーニャインキ>ジェットストリーム>アクロインキ。これは色材の差が出たと思います。
- 裏抜け : 水で濡らすと、抜けにくい順番は、ビクーニャインキ>ジェットストリーム>アクロインキ。
感想
ジェットストリームはバランス良いですね。 ただ、摩擦がなさ過ぎて、いつも文字がふにゃふにゃしてしまいます。速記向きという感じですね。 意外だったのは、一番黒くないというところでしょうか。
アクロインキは、書き出しが滑らかで、発色もよいです。 多分、一番書きやすいかも知れない。 個人的に思う欠点としては、リフィル形状にG2がないのと、耐水性がないことかな。
ビクーニャインキは発売が一番遅かった分、他社の欠点を補ってきているという印象。 ただし、書いていて一番ダマが多く、またラインナップも少ないですね。
個人的に使うのが多いのは、実を言うとビクーニャインキ。色が濃いのが素敵です。 次にアクロインキ。水がかかったときに抜けるとちょっと困るので使う機会が減りました。 ジェットストリームはさらに使う機会がへってしまいました。文字がうまく書けなくて……。
まとめ
3つの低粘度油性インクのスペック等を比較して、書き比べた感想を書いてみました。 参考になれば幸いです。
ここまで読んで下さりありがとうございました。