2023年8月2日、OHTO公式楽天市場店より、CELSUS CB-15Cの廃番の連絡が来ました。原材料価格の高騰の影響とのことです。
特に本体色ブルーはメーカー在庫が無くなり、 他の本体色に関しても在庫限り。 修理やアフターサービスに関しても今後は対応が難しくなる可能性があるとのことです。
うーん、OHTOの水性ボールペンの最高傑作、見た目や素材の高級感の割に値段がバグかと思うくらい安かったですから(税抜き1,500円)仕方ないのかも知れませんね。
というわけで、廃番を機に、OHTOについての簡単な紹介と、CELSUSとはどんなボールペンなのかを紹介したいと思います。
OHTOってどんな会社?
OHTO(オート)は東京に本社を構える筆記具・文具メーカーです。 創業は1919年。筆記具は終戦後の1949年から販売開始です。1964年には世界初の水性ポールペンを開発してます。ベン先を細く2段階に切削したボールベン芯「ニードルポイント」はこの会社の開発です。
CELSUSってどんな商品
CELSUSっていうのは、ラテン語で「至上、最高」という意味です。 OHTOの最高傑作であり、ふさわしい名前かと思います。
製品特徴
まずは、会社のサイトに書かれているこの商品の特徴を引用します。
OHTO結城工場にて自社設計と組立を手掛け、丁寧に作りこみました。
普遍的なデザインはOHTO史上最高傑作の一本です。
ノンドライリフィルC-305を搭載し、キャップをし忘れてもペン先が乾かない独自設計でSiCセラミックボールを使用したチップの書き味は世界で初めて水性ボールペンを開発したOHTOだからできる特別な書き味です。
ここに書かれているのはまさにその通りで、 デザイン、書き味はかなり素晴らしいです。
リフィルのC-305は、他社にはない大きな特徴を持っています。 詳しくは下記のリンクを見てもらいたいですが、 先端のローラーがセラミックローラーボールなのが、その大きな特徴になります。 SiCという世界で3番目に硬い材質使っていて丈夫であり、セラミックなので錆びない、などなど。
余談ですが、SiCは次世代半導体としても使用されています。ぼくもこの前電源部分にSiC-MOSFETを使いました。Siと比べて凄い発熱下がるんですね、びっくりしました。
話を少し戻して、このリフィル形状はほとんどのゲルインキボールペンの元?になっているみたいで、替え芯の型番を取って「C-300系」と呼ばれています。 サラサ、エナージェル、ユニボールワンなどが、C-300系になります。 メーカーの保証外ですが、先に挙げたボールペンのリフィルは、CELSUSのボディに無改造で入ります。見た目もよく、重量感もあって満足感は高いかと思います。
スペック
- 全長 : 142mm
- 軸径 : 13.2mm (持ち手は11mm〜12mm)
- 重量 : 33g (キャップ含む)
- リフィル規格 : ISO14145 A規格 (C-300系)
- 初期芯 : C-305クロ (0.5mm, 黒, 水性染料)
- 本体色 : ブラック、ブラウン、ワイン、ブルー (シルバーは生産終了)
- 材質 :
- キャップ・軸: アルミ
- 口金・頭冠・尾栓: 真鍮
- グリッパー: エラストマー
- クリップ : SK材
- 価格 : 1650円(税込)
ギャラリー
すみません、写真がだいぶ暗くなってしまってます。ご勘弁ください。
使ってみた感想
- 見た目にこだわるならこれがコスパ最高です。
- 太いのと、エラストマーによる滑り止めがあるので個人的には持ちやすくて取り回しがいいですね。
- 重量バランスもよく考えられているみたいで、書きやすいと思います。
- 初期芯の水性リフィルは書き味なめらか、黒色も濃くて力を入れずに書けます。 速記するのに向いています。
- 水性ボールペンの宿命ですが、耐水性はほとんどありません。 また、紙が薄いと裏抜けします。
後継機種について
CR01 が後継機種になります。 こちらは次回の記事で紹介したいと思います。
次回記事はこちら。
まとめ
OHTOのCELSUS(セルサス)について紹介しました。 見た目の高級感と価格の安さ、 メーカーの保証外ですがリフィルもいろいろ使えて、 オススメできる1本ですね。 ただ、このメーカー、値付けが安すぎると思う。 稼ぎは大丈夫なんだろうか。 ここの商品、もっといろんな人に買って欲しい。
ここまで読んで下さりありがとうございました。